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めざせアラフォーナース

40歳にして一発奮起し看護学校へ入学、ナースへの道を歩き始めました

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人の始まり、人の終わり(ちょっと長文)

11月は実習とテストがてんこ盛り。
毎週毎週テストと実習が続きます(・_;)
今日もテスト勉強&実習の手順の確認中。
しんどいです。

先日ちょっとしたことから移植の話をしました。
法律が変わり脳死移植の際、
本人の意思表示(ドナーカード)はなくても
家族の同意があれば移植できるようになったのは
ニュースでも報じられご存知の方も多いと思います。
かつて法学部で脳死移植の問題点を学んだ身としては
かなりいやな話ですが・・・

人はいつから人、と認められるか知っていますか?
まあ、生まれた時、なのですが
今の日本、この 「生まれた時」 が民法、刑法、医療の世界で
それぞれ違います。
ちなみに
刑法・・・体の一部が母体から出た時(一部露出説)
民法・・・体全部が母体から出た時(全部露出説)
医療・・・自ら肺呼吸を始めた時(独立呼吸説)
と分かれています。
それ、何か違うの、と言われればもちろん違います。
たとえば子供に害意のある人が子供を殺した時
胎児であれば堕胎罪、人であれば殺人罪です。
子供がまさに生まれそうな時、
親が死んで子供に相続が発生した時も胎児はまだ権利を持ちません。
(ただし生まれたものとみなす、ということにはなっています)
産まれて、なおかつ生きていないとだめなので
母体から出た時死んでいたら相続権はありません。
という風に人の始まりは色んなところに影響があります。

では、脳死にも関係してくる人の終わり、
つまり死はいつだか分りますか?
これは民法、刑法、医療の世界共通で
呼吸停止、心臓停止、瞳孔拡散
この3つが全て揃って人の死です。 
(失踪宣告や認定死亡による死は今回省略)

ここで気付かれるはず、
脳 死 は 心 臓 は 停 止 し て い ま せ ん 。
ついでに呼吸(機械の助けを借りてるかもしてないけど)もしてるし
瞳孔も開いてない、脳に問題があるだけ。
つまり死んでないんですよ。
だのに、合法的に生きた体から臓器を取り出すために
臓器の移植に関する法律を制定し
合法的に臓器を生きたからだから取り出せるようにして
脳死移植を実現できるようにしたのが今の脳死移植。

これがいまだ私が脳死移植に納得できない原因です。
でも、それ以上に問題だと思うのは
国はこうした問題点を国民にきちんと知らせることなく
移植をめったやたら推進するし、
大切な家族が亡くなりそうな動転しているときに
カードももっていないひとの家族にまで臓器移植を頼に行くこと。
おまけに脳死移植に懐疑的だというと
人でなし、薄情者扱いされることがあることもねぇ(-_-)
ちなみに私、きちんとドナーカード、初期から所持しているんですよ。
死後の移植なら反対じゃなので。

でも脳死移植に疑問を持つ人に冷たいという割に
自分はドナーカードは持っていない、脳死はもちろん、死後も
自分や家族は臓器提供はしたくないといわれたら
私はどんなリアクションをすればいいのか分からない(*_*;

今の脳死移植、賛成も反対もあっていいと思いますが、
できればどんな問題点があるのか、メリットやデメリットは何か
家族が生死に境にいるとき、
移植の話をされる人の気持ちはどんなものか、
この文を読んでくださった方は、ぜひ一度考えてみてください。





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